こんにちは!
飲食店に行って、テーブルに座ると店員がなにやら専用のハンディやiPodTouchなどで注文されたメニューを打ち込んでいるのを見た方が多いと思います。
注文されたメニューを厨房に知らせるには、手書きの伝票よりも「ハンディターミナル」から無線LANを経由して厨房のプリンター(もしくはディスプレイ)に情報を送った方が効率的です。
物流の世界で使われるハンディターミナルは、バーコードリーダーが必須ですが、飲食店の現場で使うハンディは、手入力が原則なのでボタン形式のメニューシートが使われています。
飲食店のハンディターミナル
こんなイメージでハンディから厨房に情報が飛んでいきます。

出典:NECプラットフォームズHPより
アルバイトで飲食店のホールを経験した人でしたらわかると思いますが、ハンディの操作には、
1)お客様が座られたテーブルの番号を入力
2)口頭で伺ったメニューを探す。(ジャンルといいますかページを選択して目的のメニューを探し、数量やトッピングなどの付帯情報を入力。)
3)お客様に注文の内容が正しいか?入力したメニューを復唱してから「送信」を押します。
4)厨房には、送られてきたメニューがキッチンプリンターに印刷されます。(もしくはキッチンディスプレイに表示されます。)
5)注文されたメニューを料理人が作ったら、飲食店のキッチンとホールの間にある、厨房で調理された料理が上がってくる場所「デシャップ」でテーブル番号を確認して配膳する。
という感じになります。慣れないと結構大変!
POSレジの会社では、PC-POSレジと専用に開発したハンディターミナルを飛び道具として飲食店向けにセットで販売をしてきました。
汎用のハンディ(iPodTouchなど)
東芝テックやNECインフロンティア(現NECプラットフォームズ)から販売されていたオーダーエントリーシステム(略してOESと呼ばれます。)は、飲食店の注文に適したシステムであったので普及していったのですが、価格が高く、専用のハンディを落として修理する金額もおばかにならないというデメリットがありました。
「汎用のハンディ」
サイゼリアでiPodtouch(第4世代)で注文を受けるオーダーエントリーシステムが2012年11月より採用されました。

このころから、iPadなどのタブレットを使ったPOSレジアプリを提供する会社が増えてきて、専用の高価なハンディターミナルを使わず「iPodTouch」などを使ったオーダーエントリーシステムがたくさん登場してきます。
代表的なオーダーエントリーアプリとして
ユビレジハンディ(旧Flick Order)/株式会社ユビレジ



他にもたくさんのPOSベンダー会社よりiPodTouchやAndroidスマホを使って注文するオーダーエントリーシステムが提供されました。
会社によって差がありますが、オーダーエントリーシステムを使う飲食店では、iPadレジなどの周辺機器の他に毎月の利用料が10,000円前後ランニング費用としてかかります。
新たな方向性
2020年から2021年にかけてのコロナ過で、このオーダーエントリーシステムに変化の兆しが訪れています。
緊急事態宣言や蔓延防止措置重点措置となった都道府県では、コロナ対策を徹底する為に換気装置を導入して二酸化炭素濃度測定器も導入したり、席と席の間隔を1m以上とる(当初は2mと言われました)、アクリル板で仕切って食事中はしゃべらないなど細かくチェック項目をクリアする第三者認証をとらなければ酒類提供が出来ないなどに追い込まれています。
2021年10月以降、緊急事態宣言が撤廃された後も、WITHコロナということで感染防止策を継続する世の中になっていくものと予想されます。
WITHコロナ社会では、飲食店に入るリスクをコロナ専門家の方たちが指摘しています。
店員さんとお客様がなるべく接触しないにこしたことが無い為、現金を扱わない「キャッシュレス」や注文をお客様ご自身でしていただく「モバイルオーダー」が注目されてきたのです。
2019年以前は、お店の席が埋まる満席となるのが当たり前でしたが、これからの飲食店の店内ではギュウギュウ詰めになる可能性が少なく、お客様と店員も接触機会を減らす店舗が増え、配膳ロボットなどが焼肉屋で出てきました。
「非接触」キーワードに「オーダーエントリーシステム」が「モバイルオーダー」に進化を遂げてきています。
その実態は、次のブログで!
https://mobileselforder.com/archives/312